茜色が燃えるとき
がんぎっ(新潟近辺でこんにちはを指すであろう方言、あるいはへぎそば屋の店名)
前口上
初日
ここからは写真を交えて佐渡の美しさを伝えつつ素潜りの話とかつらつら書いていきます。
まずは今回の旅行のメンバー紹介・・・と行きたいところですが最初に謝っておきますと、メンバー紹介とかしちゃうとおかしな角度から僕の本体がバレてしまうので、自分+偉大なる御仁*3という事だけのご説明に留めておきます。
新潟県上越市直江津港 着
カーフェリーの出発までへぎそばを求めるも、ググって出てきた蕎麦屋本日休業によりカーフェリー乗り場のながもそばをいただく。ながもというのは日本海のそこらへんで獲れる海藻で絶妙に足りてない粘り気が特徴の健康的な食い物です。
カーフェリーあかね号 搭乗
超高速らしく2時間位で佐渡ヶ島に到着する優れもの。
宿根木探訪
今回根城とするのはこれでもかという昭和大正の情緒を醸す宿根木という船大工の町
さっさと荷物を置いて探検するが、半端ねえ情緒、ぶっちゃけー鎌倉とか日光とか比じゃねえこの媚びねえスタイル俺の好奇心ぶち上がる
日本海探訪
海岸沿いを探索する。
晩飯
写真取れてないのが超残念だが美味、覚えてるのは
キジハタ、イシダイ、メジナ、サザエ、ウニの刺身、ウマヅラハギの味噌付け焼き、ズワイ、アワビの干したやつ、きんぴら、漬物の三連星、てんぷら5種盛り、肉じゃが、日本そば、米、味噌汁
特にキジハタは噂には聞いていたが味・風味・歯触り共に究極の美味
実は今回の旅行の最大の目的はキジハタを銛で突いて食う事だったりしたのだが、初日に刺身で出てきてもう満足でしたわ、あとはイシダイのハラの身は脂のノリもよくコリっとした食感だったし日本そばも7割位?で僕の好みの物、非常に美味しく頂けた。
そんなこんなで初日はサッサと就寝しましたとさ。
二日目
午前
さっさと起きて素潜りの支度じゃい、といったところでテレビより出でくる高畑惇子に若干気を取られながらも昨日下調べしたポイントへ。
あれ?昨日は完全に凪いでたのに若干波出てるわ釣り人が居てめっちゃ気遣うわで午前中は坊主!まあ僕が坊主なのはいつもの事だが同行している漁獲名人の御仁も坊主!という事で先が危ぶまれるところです。というかなんか海上から見るとめっちゃキレイな海に見えるのに、潜ると海藻の破片浮きニキだわ海底は白い灰みたいのが積もっててなんか汚らしいわでなんぞ日本海と思った。
昼飯は超絶ふんどし技巧集団鼓童の主催してるフェスの露店がやってたのでそこへ、露店数店舗食って回ったけど二つだけ言えることがあって、高い・美味くないって感じだった。
午後
午後はポイントを変えようという事で午前中の場所から約1km程北上した辺りへ
とにかくすごい地形、フィヨルドのミニチュアみたいになっとるけど、実際には地震で海底が隆起して出来た地形らしいけど、地獄の三丁目とはこんなところではなかろうか?
潜ってみると水の透明度は高くそこそこの魚影、イシダイも数匹見かけたが相手してもらえず、メジナを追ってたら暗い穴に入ってったので息も苦しくて適当に銛を発射したらなぜかメバルが掛かってましたわ。結論から言うとこれがこの旅最初で最後の漁獲でした。スピアフィッシングマスタリの道程は長い。
漁獲名人の御仁は70センチは越えようかという巨大なイシダイをゲット、半端ねえ。
ワイのメバルは言わずもがな右下のやつ
終わって適当な飯屋で飯食って就寝。
三日目
午前
漁獲大老名人が御友人より得た情報より、佐渡島中部の入川にあるキャンプ場へ。
このキャンプ場、素潜りポイントのすぐ近くまで車で乗り入れれるわ、水道使い放題だわ、トイレあるわ、たき火OKだわ、景色最高だわで、僕らが到着してから帰るまで1組位しか利用者居なかったけど、素潜りをする人にとって超絶神環境だったと言える。もしいずれ佐渡を再訪する機会があるならここ間違いなく利用するって位絶好の場所でした。
海を見ると台風は太平洋側だよね?ってくらい波が荒いが、まあ何とかなんじゃねって事で入水。最初の内は良かったものの、途中波が砕け始めてシュノーケルに水が入りまくる。
気持ち悪いので一旦態勢を立て直すべく、小島に乗り上げてみたら、これは結論から行くとやっちゃいけない事でした。小島に乗った瞬間波に攫われ小島の上を延々ローリング、ミルストーンされまして、ウェットスーツだったんで手首の擦り傷で済みましたがウェット着てなかったら重傷だったんじゃねえかって位転がされましたわ。もう二度と波の当たる小島へ乗り上げない事を誓いますわ。
午後
午前は皆でメバル1枚という釣果だったため移動案もあったが、最終日かつ移動もだるい言う事で、ステイしてこの旅最終の潜り。
イシダイに銛先を当てたり良いところはあったものの僕は最後まで坊主でしたが、漁獲の神は我らに味方をし、イシダイ*3、チヌ*1をゲットせしめる。漁獲の神である。
漁獲の神によってお土産をゲットしたので一路両津港へ帰りである、入川から両津港への道を調べるとやたら迂回せいと指示が出るが、あまり時間に余裕もなくそんなものは無視して最短距離っぽい経路へ。
これがとんだ山道であった、多分迂回路を選んでいれば平野部を抜けれたろうけどこの道はとんでもなく一車線の峠道になってて、ミラーはあるものの曲がり角で対向車とあったら即ち死を意味するという過酷な道程であった。
が山頂には斯様な佐渡ヶ島の平野部と湾を一望できる絶景が広がっていたのだ。
絶景じゃ~あ~佐渡ヶ島最高じゃ~などと脳みそが溶けだしてもう佐渡ヶ島が脳内でキマっていた我々。
そしてそこら辺に放牧される牛
牛である。
ものの、牛の糞を避けつつ何とか事なきを得て佐渡ヶ島両津港へ着、とりあえず風呂という事で昭和を切り取ったような銭湯へ、写真を撮らなかったのが悔やまれるがとにかく昭和、まず番台が居ない事にひるみつつも常連のおっさんの気遣いによりなんとか引っ込んでた番台の人と接触に成功し入湯せしめる。そして銭湯と言えば風呂前一面に描かれるタイル画が楽しいものだが、昭和せしめ腐った銭湯のタイル画はもちろん富士山、ではなかった。銭湯は時とともに進化していたのだ。
昭和の面影を残しながらも風景タイルに描かれるは壮大なる「南米イグアスの滝」。
where is「南米イグアスの滝」is どこ?
・
ガチなのかあえての変化球なのかは知らんが、昭和に対抗するには南米しかないのは周知の事実であり、両津港の銭湯は正攻法によりこの平成の世で昭和ナイズな経営を成功させているのである。嗚呼素晴らしきかな佐渡ヶ島。
素晴らしき佐渡ヶ島にカーフェリーときわ号に乗って別れを告げながらも、ときわ号の売店のお姉さん、グースハウスの足筋の凄いお姉さんに似てて非常に良い、惚れましたわ。
本土に帰ってから・・・はまあ特にいいか、終わり。ラブランド、サドガアイランド
次回予告
次回は
佐渡後日譚、魚の捌き方
で要チェケ